冬の福井で一度は食べたい「越前がに」

冬の福井といえば「越前がに」。その名前をテレビや雑誌で耳にして「一度は食べてみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
全国にはさまざまなカニが流通していますが、「越前がに」と名乗れるのは、福井県で水揚げされた雄のズワイガニだけ。漁港で揚がると同時に、黄色いタグが取り付けられます。これは越前がにの証明であり、産地と品質を保証するブランドの印なのです。

漁期は毎年 11月6日から翌年3月20日頃まで。冬の間だけしか味わえない特別なグルメだからこそ、旬の時期に福井を訪れる価値があります。
越前がにの魅力と味わい
越前がにの魅力は、まず身の甘みと食べ応え。大きく太い脚にはぎっしりと身が詰まっており、口に運べばしっとりとした繊細な甘みが広がります。さらに、甲羅にたっぷり詰まったカニ味噌は濃厚でクリーミー。地酒と合わせて楽しめば、冬の夜をより贅沢に彩ってくれるでしょう。
そして、忘れてはいけないのが雌の「セイコガニ」。小ぶりながら、内子(卵巣)の濃厚な旨みと、プチプチとした食感の外子(卵)が魅力です。セイコガニの漁期は11月6日から12月31日までの約2か月間と短く、この時期にしか味わえない希少な味覚として人気を集めています。

越前がにを味わうおすすめの食べ方
現地で食べる越前がには、調理法によってまったく違う表情を見せてくれます。

- 茹でがに
塩加減が絶妙なゆで時間で仕上げられ、素材の旨みをそのまま堪能できます。 - 焼きがに
火を通すことで香ばしさが増し、甘みがさらに際立ちます。 - かに刺し
新鮮な越前がにだからこそできる贅沢な楽しみ方。とろけるような舌触りは一度体験したい逸品。 - かにすき・かに鍋
寒い冬にぴったり。出汁に溶け出した旨みは、締めの雑炊まで美味しさが続きます。 - 甲羅酒
焼いた甲羅に日本酒を注ぐと、カニ味噌の香ばしさと旨みが溶け込み、忘れられない一杯に。
越前がにが食べられる場所
福井県内には、越前海岸沿いを中心に多くの旅館や食事処があります。宿泊してゆっくりとカニ尽くしを楽しむのもおすすめですし、日帰りで手軽にランチやディナーを堪能できるお店も充実しています。
また、福井市や勝山市といった内陸部でも、越前がにを提供する店舗があります。勝山市では、恐竜博物館やスキーリゾートと合わせて訪れる観光客が多く、「観光+かに」の組み合わせを楽しめるエリアです。
スキージャム勝山で冬旅と越前がにを満喫
勝山市にある「スキージャム勝山」は、冬の人気スポットとして知られる大型スキーリゾートです。標高600mの高原に広がるゲレンデでは、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースが整備され、雪遊びをしたいファミリーやウィンタースポーツを満喫したい旅行者に人気です。

スキージャム勝山内にある「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」では、地元料理や冬の味覚を盛り込んだディナーも楽しめます。食べ放題のディナービュッフェでは、カニの食べ放題をオプションで追加することも可能です。旬の海の幸・山の幸を活かしたメニューは、雪景色を眺めながらいただくと一層格別ですよ。

「昼間はスキーや恐竜博物館を楽しみ、夜はかにと温泉でくつろぐ」――そんな贅沢な過ごし方ができるのも、勝山ならではの魅力です。
観光と一緒に楽しむ冬の福井
せっかく福井まで来たなら、越前がにを食べるだけでなく観光も組み合わせて楽しみたいところです。
- 福井県立恐竜博物館(勝山市)
世界三大恐竜博物館の一つ。冬でも館内展示は快適で、大人も子どもも楽しめます。 - 越前大仏(勝山市)
雪をまとった大仏や五重塔の景観は圧巻。荘厳な雰囲気に包まれる特別な時間を過ごせます。 - あわら温泉・三国温泉
日本海の近くにある温泉地。カニ料理と温泉をセットで楽しむのは福井旅行の王道コースです。 - 越前がにミュージアム
越前がにの展示や生体を学ぶことができる唯一無二の越前がに特化型博物館。
越前がにを食べる旅は今だけの贅沢

「越前ガニ」「越前蟹」としても知られる福井の冬の味覚。実際に現地で食べると、その甘みや濃厚さ、そして冬だけの特別感に驚かされます。
漁期は限られているため、食べられるのは冬の間だけ。まさに「今しかできない体験」です。
恐竜博物館やスキーリゾートと組み合わせれば、食・遊び・癒しを一度に味わえる旅が実現します。
福井に来たなら「越前がに」を旅の目的の一つに。きっと忘れられない思い出になるはずです。