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夏の風物詩、清流の恵み「九頭竜川勝山あゆ」を味わおう

福井県勝山市の夏といえば、「九頭竜川勝山あゆ」の季節です。清らかな水で知られる九頭竜川はアユ釣りの聖地として釣り人に人気。毎年多くの人がその美味しさと風情を楽しみに訪れます。今回は、勝山ならではの名物である「九頭竜川勝山あゆ」の魅力をたっぷりとご紹介いたします。

九頭竜川勝山あゆとは

「九頭竜川勝山あゆ」は、福井県勝山市を流れる九頭竜川でとれた天然の鮎(アユ)のことを指します。九頭竜川はその名のとおり、源流からいくつもの支流を合わせながら福井県を横断する一級河川で、勝山市を流れる上流域は特に水が澄み、冷たく美しいことで知られています。

この清流で育ったアユは、苔を食べて育つことで独特の香りと旨味をもち、「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれるほど。その中でも、勝山で育つアユは流れの速い川で鍛えられるため、身が引き締まり、味わいが濃いと評判です。まさに「天然のごちそう」といえる逸品です。

なぜ有名なのか? 

九頭竜川勝山あゆの最大の魅力は、やはりその“香りと食感”にあります。アユはもともとスイカのような爽やかな香りを持つ魚ですが、九頭竜川の清らかな水質と自然環境によって、その香りは一層際立ちます。また、川の急流で育つことで筋肉質になり、焼いてもふっくらとした身の締まりが特徴です。

また、鮎漁の解禁は初夏の風物詩でもあり、地元の人々にとっては季節の移ろいを感じる大切な文化でもあります。6月の解禁日には、釣り人たちが早朝から川へと向かい、夏の訪れを満喫します。釣ったばかりのアユをその場で焼いて食べる -これ以上ない贅沢と言えるでしょう。

勝山でアユを味わえる場所

九頭竜川勝山あゆは、市内の飲食店や宿泊施設、道の駅などで味わうことができます。とくにおすすめなのは以下のようなスポットです。

◆ 道の駅「恐竜渓谷かつやま」

勝山観光の拠点ともいえる道の駅では、地元産のアユを使用した塩焼きや稚魚の炊き込みご飯が販売されています。時期によっては冷凍の鮎も販売されているので、お土産としても購入可能です。

◆ 地元の割烹・和食店

市内の割烹や和食店でも、期間限定でアユ料理を提供する店が多くあります。塩焼き、天ぷら、アユご飯など、様々な調理法で旬の味を堪能できます。仕出し屋さんに依頼する際には「鮎の塩焼き」をぜひ依頼してみましょう。

アユ釣りを楽しむ際の注意点

勝山では、アユ釣り体験を楽しむ観光客も増えています。ただし、天然河川での釣りにはいくつかのルールや注意点がありますので、事前に確認しましょう。

  1. 漁業権の購入
     アユ釣りをするには、遊漁券(漁業権)が必要です。市内の釣具店や漁協、オンラインで購入できます。日券や年券などがあるので、用途に応じて選びましょう。
  2. 釣りエリアの確認
     九頭竜川でも、釣りが禁止されている区域があります。看板や案内をよく確認し、ルールを守りましょう。
  3. 安全第一で楽しむ
     川は場所によって水流が強く、足元も滑りやすい場合があります。ウェーダーなどの装備を整え、ライフジャケットを着用して安全に楽しむようにしましょう。
  4. 自然への配慮
     釣り場のゴミは必ず持ち帰り、環境を守る行動を心がけてください。自然と共生する姿勢が、長くアユ漁文化を守ることにもつながります。

おわりに

「九頭竜川勝山あゆ」は、ただのご当地グルメではなく、清流と共に生きる人々の文化や暮らしを体現する存在です。その味わいはもちろんのこと、釣る楽しさ、焼く香ばしさ、食べる幸せ、すべてが夏の思い出になります。

勝山を訪れる際は、ぜひ「九頭竜あゆ」に注目してみてください。自然の恵みに感謝しながら、勝山の夏を満喫してみてはいかがでしょうか。

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