北谷町に受け継がれる「鯖の熟れ鮨し（なれずし）」
福井県勝山市の山間にある 北谷町（きただにちょう） には、雪深い地域ならではの知恵が息づく冬の保存食があります。それが、寒い季節のごちそうとして親しまれてきた 「鯖の熟れ鮨（なれずし）」 です。昔から北谷の人々は、長い冬を乗り切るために魚を発酵させ、じっくりと旨味を引き出す方法を大切に受け継いできました。
■ 熟れ鮨しづくりのこだわり
塩をほどよく抜いた塩鯖のお腹に、麹と生姜を混ぜた酢飯をたっぷり詰めるのが北谷流。桶に並べて重石をのせ、静かに発酵を待つこと約40日。時間の経過とともに鯖の身は驚くほど柔らかくなり、骨まで丸ごと味わえるほどに。まろやかな香りと深いコクは、冬の台所に漂う幸せの象徴です。
■ 食べ方は意外とシンプル
薄く切ってそのまま味わうのが一番のおすすめ。熟成した旨味と麹の甘さが絶妙に調和します。
・軽く炙って香ばしさをプラス
・わさび醤油と合わせて日本酒の肴に
など、家庭によって食べ方はいろいろ。寒さが厳しい地域だからこそ生まれた、素朴で奥深い味わいをぜひお楽しみください。
■ 販売時期は12月中旬〜1月下旬だけ
北谷町では毎年11月から仕込みが始まり、商品として並ぶのは 12月中旬〜1月下旬まで の限定期間。この短い時期の販売を心待ちにしているファンも多く、勝山市内で開催される冬の催し「年の市」でも人気の商品です。
■ 2025年も販売決定
2025年（令和7年）は12月19日（金）から販売開始となります。
ご注文を希望されるかたは、電話またはWEBサイトから申込してください。
漬け込む数に限りがあるので、お早目に申込ください。
■ 販売場所
冬の勝山旅で立ち寄りやすい販売場所をご紹介します。
● 特定非営利活動法人 さただに村（北谷町コミュニティセンター）
勝山市北谷町河合26-2-1
TEL：0779-83-1030
● 道の駅 恐竜渓谷かつやま
勝山市荒土町松ヶ崎1-17
TEL：0779-89-2234
地域の人の手で丁寧に作られるため、生産量は多くありません。確実に購入したい方は、早めの来訪や事前問い合わせがおすすめです。
