福井県勝山市には、長い歳月を積み重ねながら地域の文化を伝え続けてきた場所があります。
そのひとつが、明治30年に建てられた国登録有形文化財「旧料亭 花月楼」。
かつて花街として賑わった時代の面影が残る建物は、現在「旬菜食祭 花月楼」として生まれ変わり、地元食材をいかした郷土料理を味わえる人気のスポットとなっています。
本記事では、この花月楼での昼食と、勝山市が誇る郷土芸能「勝山左義長(かつやまさぎちょう)」を同時に楽しめる、特別な体験プランをご紹介します。
勝山市ならではの文化に触れたい方、歴史ある建物でゆっくりと食事を楽しみたい方におすすめの内容です。

■ 花月楼で味わう勝山の郷土料理
花月楼は、120年以上の歴史を持つ建物をリノベーションしたレストランです。
訪れる人を迎えるのは、なめらかに曲線を描く「傘天井」と、明治時代の建築美が随所に残る空間。
日本の伝統意匠の美しさと、ゆったりとした時の流れを感じられる場所です。

ランチでは、奥越地方の里芋や旬の野菜など、勝山の恵みをたっぷりと使った郷土料理が提供されます。
寒い地域で育まれてきた食文化がぎゅっと詰まっており、素朴ながらも味わい深いのが特徴。
特に宴会料理として親しまれてきた「ボッカケ」は、地元ならではの一皿として人気があります。

■ 300年以上続く「勝山左義長」を間近で体験
昼食の後は、勝山市に受け継がれてきた郷土芸能「勝山左義長」の実演が行われます。
左義長は、小正月の行事として全国各地に伝わる民俗行事ですが、勝山の左義長は300年以上の歴史を持ち、「日本三大左義長」のひとつにも数えられる伝統的な祭りです。
毎年2月の最終土日に開催される「勝山左義長まつり」では、市内に12基の櫓(やぐら)が立ち並び、人々が赤い装束をまとって太鼓の演奏と踊りを披露します。
コミカルな動きを交えながら太鼓を叩く「浮き太鼓」は、勝山ならではの特徴で、観客を思わず笑顔にしてしまう独特の魅力があります。
さらに祭りの締めくくりには、巨大な御神体を一斉に燃やす「どんど焼き」が行われます。
勝山では14基もの御神体が一斉に炎を上げる姿が見られ、その迫力は一度見たら忘れられません。
このプランでは、そんな勝山左義長の雰囲気を間近で感じられるだけでなく、実際に参加者も体験できるのが最大の魅力です。

■ 左義長の衣装を着て太鼓の体験
実演のあとは、参加者自身が赤い衣装を身にまとい、太鼓を叩く体験に挑戦できます。
地元スタッフが、叩き方やリズムの取り方などを丁寧にサポート。
初めての方でも安心して楽しめる内容です。
太鼓の音に合わせ体を動かすうちに、次第に参加者の表情もほぐれ、会場全体が和やかな雰囲気に包まれていきます。
また、衣装姿での写真撮影も自由。
ここでしか撮れない一枚を残せるのも嬉しいポイントです。
この体験は、勝山左義長の文化を「見る」だけでなく「体感する」ことで、より深い理解につながる貴重な機会となっています。
■ 勝山の歴史と食文化を一度に楽しめる特別なプラン
花月楼の落ち着いた空間で郷土料理を味わい、その後に左義長の実演と体験が続く本プランは、勝山市の文化を一度に感じられる人気企画です。
勝山の冬の楽しみ方を象徴するような時間が流れ、訪れた方からも「勝山の魅力を深く知るきっかけになった」と好評です。
・歴史ある建物に興味がある
・伝統芸能を間近で見たい
・勝山の食文化に触れたい
・家族や友人と特別な体験を楽しみたい
そんな方にぴったりの内容となっています。
■ 予約・問い合わせ
本プランのお申し込み・お問い合わせはこちらまで。
勝山市観光まちづくり株式会社(勝山DMO)
TEL:0779-87-1245
MAIL:info@katsuyama-navi.jp
観光ガイドツアーや体験プログラムの受付も行っていますので、勝山観光の相談もお気軽にどうぞ。
■ まとめ
明治時代に建てられた「旧料亭 花月楼」で味わう郷土料理、そして300年以上続く伝統芸能「勝山左義長」。
歴史と文化、そして人々の思いが一つにつながる特別な体験は、勝山でしか味わえません。
食、音、建築、祭り。
五感を通して勝山の魅力を感じる旅へ、ぜひ足を運んでみてください。

